閉じる
長崎県諫早市上町
長崎県諫早市の中心市街地、その街並みを縫うように走る県道55号線。上町の昭和通り交差点から一本脇道へ入ると、そこには古民家の情緒を纏った「焼肉八屋」が静かに佇んでいます。
夕暮れ時、風情ある外灯の灯りに誘われて引き戸を開ければ、「いらっしゃいませ!」というスタッフの明るい声がお出迎え。外観からは想像もつかないほどモダンで洗練された店内で待っていたのは、この店の設計から運営までを一手に担うミヤマディベロップメント代表の山本道雄さんです。
今回の記事では、山本代表が「これだけは譲れなかった」と語る食材への情熱と、お客様を家族のように迎える温かな接客の秘密について、じっくりとインタビューしていきたいと思います。

山本さん:八屋は焼肉店なのですが、私たちが一番と言っていいほどこだわっているのは、お肉……ではなく、実は「お米」なんですよ。
仕入れているのは、福島県の西会津で丹精込めて作られたコシヒカリ。私が初めて食べた時に、その味の深みともちもちした食感に本当に感動してしまいまして。「ご飯だけで食事が完結してしまうくらい美味しい白米を、ぜひ諫早の皆さんにも味わっていただきたい!」と思ったのが、すべての始まりでした。
山本さん:そう言っていただけると嬉しいですね。実は、主役である国産肉を選ぶ基準も、「このご飯に合うかどうか」という一点なんですよ。なので、産地やブランド名に固執するのではなく、あくまでお米との相性を最優先に厳選しています。
私は飲食に関しては素人ですので、信頼できる同級生の飲食店経営者にコンサルタントとして入ってもらい、プロの厳しい視点も借りながら、納得のいく組み合わせを作り上げました。「白めしを最高に美味しく食べるための焼肉」、それが八屋スタイルです。

山本さん:それはもう、看板メニューの「バリねぎPタン」で決まりですね。ポークタンの上に刻みネギをたっぷりと乗せた一品。シャキシャキとした刻みネギの食感と香ばしく焼き上がったタンの旨味が、ご飯との相性抜群なんですよ。
また、お肉の味をさらに引き立てる数種類のタレも、ひとつひとつ手作りしている自家製。おかげさまでお客様からも「タレだけでご飯がいける」なんてお褒めの言葉をいただくこともあり、当店の自慢のひとつになっています。
山本さん:カウンターメインの小規模な店舗ですので、1名様から2名様で気兼ねなく使いやすいサイズ感のロースターを選びました。
また、カウンターの上に専用の換気フードを配置することで、店全体に煙がこもらないように設計しています。大型ダクトを設置するよりもコストを抑えつつ、デザイン的にもスッキリと洗練された印象を与えられるよう工夫しました。なので、女性のおひとり様でも気軽に焼肉を楽しんでいただけますよ。

山本さん:私たちが理想としているのは、地域の方が日常的にふらりと立ち寄れる、地域密着型の「まちの焼肉屋さん」。昔ながらのおばちゃんが切り盛りしている近所の食堂のようなイメージですね。
スタッフとお客様がざっくばらんに会話を楽しみ、和気あいあいとした空気の中で食事をしてもらう。そんな、どこか懐かしくてホッとするようなコミュニケーションを、何よりも大切にしています。
山本さん:ありがたいことに、「一人で気兼ねなく焼肉を食べられる店が欲しかったから、本当に嬉しい」といったお声をたくさんいただいているんですよ。
お酒と一緒にゆっくり楽しまれる方はもちろん、定食屋さんのような感覚でサッと夕食を食べに来られるお客様もいらっしゃいます。現代の多様なライフスタイルに、私たちの提案する形がちょうど良くフィットしているのかなと、手応えを感じています。これからも、皆さんの日常に寄り添える場所であり続けたいですね。

今回ご紹介した「バリねぎPタン」以外にも、「特選上カルビ」や「炙りロース」、さらには食欲をそそる「辛だれメニュー」など、牛・豚・鶏・ホルモンとバラエティ豊かなラインナップが揃っている焼肉八屋。ビールやハイボール、ワインにサワーなど、ドリンクメニューも充実しており、どんなシーンでも満足できること間違いなしです。
モダンで洗練された空間でありながら、どこか懐かしく、実家に帰ってきたような安心感に包まれる八屋の店内。ハイバックの椅子にゆったりと腰掛け、最高のご飯とお肉を堪能する……。そんな、日常の中のちょっとした贅沢を味わいに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
さて、全3回にわたってお届けしてきた焼肉八屋の物語も、次回がいよいよ最終回。ミヤマディベロップメント株式会社が、この場所から描こうとしている「これからのビジョン」について伺います。
取材・執筆/Komori Daigo

長崎県諫早市上町1-2 ( Google MAP )
営業時間:
17:30~(不定休)
TEL: 0957-33-9132