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暮しを楽しむの手帖
non-ki#3 諫早の夜、バーの扉を開ける楽しみ。店主・福島俊一さんが教える背伸びしないバーの過ごし方

長崎県諫早市永昌東町

バーは敷居が高くて入りにくい。そんなイメージはありませんか?そんな方にぜひ訪れていただきたいのが、長崎県諫早市にある「non-ki」。約50種類のウイスキーが並ぶ本格的なオーセンティックバーでありながら、マスター・福島俊一さんの飾らない接客が初めて扉を開ける不安を和らげてくれます。

2009年に居酒屋からのリニューアルで誕生したnon-kiは今年(2026年)で17年目。20代から高齢の方まで幅広い年齢層のお客様がふらりと立ち寄れる親しみやすさがこの店の魅力です。そんなnon-kiのマスターに「ビギナーでも楽しめるバーでの過ごし方」をインタビュー。ベテランならではのコツを紹介していただきました。

出張者も若者もふらりと。心地よい距離感が生む「また来たくなる」時間

non-kiには、普段どのようなお客様がいらっしゃっているのですか?

福島さん:常連さんは私と同世代の40~50代の方が中心ですね。おひとりでじっくりウイスキーを楽しまれる方もいれば、カップルで大切な時間を過ごされたり、グループで賑やかに盛り上がったり…。皆さん、思い思いのスタイルで過ごされていますよ。「ついつい長居しちゃうんだよね」なんて言っていただけるのが、何より嬉しいですね。

地元・諫早のお客様が多いのでしょうか。

福島さん:そうですね。でも最近は、駅周辺の再開発が進んでいる影響もあって、市外や県外から出張で来られる3、40代のビジネスマンの方も増えているんですよ。ホテルから近いので、ちょうどいい場所なんでしょうね。「半年前の出張の時に来たんですよ」なんて再会することもあって、そういう縁はこの仕事のご褒美だと思っています。

最近は、若い世代のお客様も増えていると伺いました。

福島さん:ええ、20代のお客様もよく来てくださいます。中には、「今日が人生で初めてのバーなんです」という方もいて。カウンターで座っている時は少し緊張しているのが伝わってきますが、一杯飲んでリラックスされている姿を見ると「この仕事をやっていて良かったな」と、私まで温かい気持ちになるんですよ。

せっかくですので、ビギナーの方にお勧めのnon-ki流「バーをより楽しむためのコツ」を教えてください。

福島さん:あらかじめ「これを飲んでみよう!」というお酒をひとつ決めておくことかな。最初の注文を悩まずスムーズにできるのでオススメです。まぁ、ウチの場合はマスターが普段着でカウンターに立っているようなバーなので、あまりかしこまらずに来店していただいて大丈夫ですよ(笑)。

自然体で接客なさっているマスターらしいアドバイスですね。

福島さん:あとは、「静かにお酒を味わわなきゃ」というルールを一度忘れてみてはどうでしょうか。BGMで流しているジャズに身を任せてもいいし、隣のお客様との会話が弾むのだって素敵なこと。マナーはもちろん大切ですが、何より「自分のための時間を楽しもう」という気持ちで過ごしてもらうのが一番です。

最後に、これからお店に行ってみようと思っている方へメッセージをお願いします。

福島さん:バーは特別な日だけでなく、日常のちょっとした疲れを癒やす場所だと思っています。お酒に詳しくなくても、一人きりの時間が欲しくても、大歓迎です。「のんびりしたいな」と思った時に、ふらっと立ち寄ってみてください。私はいつも通り、ここでお待ちしています。

17年続くバーのマスターとして幅広い年齢層のお客様をお迎えしている福島さん。「プライベートで他県に遊びに行った際は、SNSで現地のバー情報をチェックしてよく訪れているんですよ」と笑います。

「やっぱりバーテンダーの方と話をするのは楽しいですよね。私が知らないお酒の知識を聞いたり、カクテルメイクの技術を見たり…。バーコートや黒ベストに身を包み、洗練された所作とホスピタリティでお客様を迎えるのはカッコいいなと思います」

それはそれとして、と福島さんは続けます。「私もお客さんも自然体でいられる自分の店が一番好きなんです」。お酒の知識よりも、その場所で過ごす心地よさを大切にする。そんな福島さんの思いが詰まったnon-kiの扉は日常のすぐ隣にある「優しい入り口」のようでした。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
non-ki

長崎県諫早市永昌東町13-14 ( Google MAP

営業時間:

17:00~26:00(不定休)

TEL: 0957-21-0421