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暮しを楽しむの手帖
Bar Roots #3 諫早のバーでランドールの絶品カレー&贅沢ハンバーグが味わえる!?今年5月にスタートしたランチタイムにおじゃま♪

長崎県諫早市栄町

皆さんは長崎の「ランドール」というカレー屋さんをご存じでしょうか。1983年、美味しく健やかなカレー作りをコンセプトに浜んまちと呼ばれる商店街にオープン。長崎県産・有機栽培にこだわった食材を使用したカレーライスは長きに渡って愛されてきました。

2018年に惜しまれつつ閉店した現在は、諫早で「肥前屋ランドール」としてテイクアウトやレトルト・ギフトの通販を主軸に展開。イートイン対応を行っている土日祝には、懐かしのソウルフードを求めて長崎から足を運ぶ人もいるほど根強い人気を誇っています。

そんなランドールのカレーが、なんと、諫早市で人気のバー「Bar Roots(バールーツ)」のランチメニューとして登場!オーナーの大田尾勝人さんこだわりの波佐見焼のプレートにオシャレに盛り付けられた「カレーセット+ハンバーグ」をいただいてきましたよ~。

波佐見焼のプレートを彩る“映え”な盛り付け。こだわりの自家製ドレッシングと釜炊きライスにも注目です

2012年のオープン以来、夜の営業を行ってきたBar Roots(バールーツ)。今年(2025年)5月からランチ営業を始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

大田尾さん:元々、ランドールと仲が良くて「ランチしてみたら?」と言われたのがきっかけ。ウチはバーで夜営業だから睡眠時間の確保が難しいって言ったんですけど、「カレーもハンバーグも1食ずつ真空パックするよ」と仰ってくださって。仕込みのの手間もそこまでかからないし、廃棄もでないならやってみようと思いました。

いや、この盛り付け見たら手間がかかってないとは思えないです。

大田尾さん:盛り付けはお洒落さや映えにもこだわっています。器は波佐見焼のプレートセット。平皿、小鉢、カレーを入れたマグカップまで一括りで、色合い・質感もウチの店にすごく合っているなと思って選びました。もちろん、カレーやハンバーグもより美味しく味わっていただけるように調理方法にひと工夫。サラダにかかっているビーツのドレッシングも手づくりしているんですよ。

ビーツのあざやかなパープルと水菜の新鮮なグリーンのコントラストが美しいですね…。

大田尾さん:ビーツの高い栄養価と食感を生かすため、作り方はとてもシンプル。ミキサーにかけたビーツに酢や胡麻油、調味料を混ぜ合わせ、最後に塩で味を整えれば完成です。自家製だからこそできる、できるだけオーガニックにこだわったドレッシング。“美味しくて健やか”をコンセプトにしているランドールカレーのランチにぴったりだと感じています。

せっかくなので、大田尾さん手づくりのビーツドレッシングをいただいてみましょう。…おお、お酢の酸味とビーツ本来の自然な甘さのバランスがちょうど良い。さっぱりしているのでサラダはもちろん、お肉とも相性が良い気がしますね。

大田尾さん:ありがとうございます。ビーツドレッシングと同じくらいこだわっているのがライス。ガス釜の強い火力で一気に炊き上げるので、一粒一粒のお米がふっくらと立ち、甘みや粘り、香りが際立つんですよ。ランドールのカレーとの相性もバッチリなので、ぜひ召し上がってみてください。

長崎和牛に諫美豚、雲仙産の有機栽培玉ねぎ…。地元食材にこだわったランドールのカレー&ハンバーグは絶品

では、ランドールのカレー、いただきます。…おお、これはおいしい!口の中で複雑なスパイスの風味が広がります。煮込んでトロトロになったお肉もいい感じ。ほどよい辛みと優しいコクのバランスが絶妙で“大人のカレー”ですね。

大田尾さん:味の秘密は20種類のスパイスと長崎県産の食材。肉本来の旨味を味わえる長崎和牛と甘みのある脂が特徴的な諫早のブランド・諫美豚(かんびとん)を贅沢に使用しています。もちろん、雑味になる余分な脂身は全て除去。さらに、低温で3日間じっくりとローストした雲仙産の有機栽培玉ねぎを入れることでオリジナルスパイスと絡み合い、絶妙なハーモニーが生まれています。

まさに、長崎の美味しさがギュッと詰まった贅沢な一皿。

大田尾さん:もともとランドールのカレーは、1982年に起きた長崎大水害で被害にあった町の人たちを元気づけよう、という想いでスタートしたもの。その想いは開業から40年以上経った今でも、スープづくりから仕上げまで、全ての工程を1週間かけて職人の手作業で行うという製造方法で受け継がれているんですよ。

せっかくなので、ランドールの煮込みハンバーグもいただきます。…うわ~、すごく肉厚なのにめっちゃ柔らかい…!口の中でとろけるような食感で、これはおいしいですね!

大田尾さん:でしょう?私も初めて食べた時はめちゃくちゃビックリしましたからね。使っているのは長崎和牛と諫美豚の合い挽き肉、そして雲仙産の有機栽培玉ねぎ。特製のデミグラスソースで煮込んだハンバーグは、子どもでも食べやすいふわふわの柔らかさに仕上がりになっています。

このクオリティのハンバーグにはなかなかお目にかかれませんよ。加えて、お肉の旨味を引き立てるデミグラスソースが抜群です。

大田尾さん:ランドールのデミグラスソースは絶妙な甘味・酸味のバランスとあっさりした口当たりが特徴。お客様の中にはハヤシライスのようにごはんにかけて召し上がる方もいるくらいなんですよ。ランドールのカレーとハンバーグが味わえるランチは今年(2025年)5月に始めたばかり。平日のみの営業ではありますが、ぜひお越しいただけると嬉しいです。

老舗カレーハウス店「ランドール」のカレーライスとハンバーグが味わえるBar Roots(バールーツ)のランチタイム。お昼の営業は月火木金の11:30~14:00(オーダーストップ13:30)となっています。

また、ランドールのカレー&ハンバーグはテイクアウトで注文可能。基本的には昼・夜の営業時間(11:30~14:00/20:00~翌3:00)での受付となりますが、早くて10~15分ほど待ち時間があるので前もって予約しておくのがおすすめです。

ただ、お弁当の数が多い場合や営業時間外での受け取りを希望する場合は、必ず事前の予約・相談が必要とのこと。ぜひ、ランドールの味をご自宅や職場に持ち帰って、堪能してみてくださいね。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
Bar Roots

長崎県諫早市栄町6-12林谷ビル1F ( Google MAP

営業時間:

ランチタイム/11:30~14:00(月火木金のみ)
BARタイム/20:00~翌3:00(金・土は翌4:00まで)
※水曜定休
※ランチはたまに土日もオープンしています。まずはGoogleでチェックしてください。

TEL: 0957-47-5630