アミスタホテル松浦#4 長崎県北の歴史と自然に想いを馳せて…。10周年に向けて洗練されたワンランク上のビジョンを

アミスタホテル松浦

古代から中世にかけて日本と大陸を結ぶ重要な拠点として栄え、鎌倉時代にはモンゴル帝国が襲来した元寇の舞台となるなど古い歴史を持つ松浦市。その中心市街地で長崎県北のビジネス・観光・ツーリングの拠点として多くの人に利用されているのが「アミスタホテル松浦」です。

「松浦にとって“歴史”や“自然”はアジフライと並ぶコンテンツ。当ホテルにご宿泊になるお客様の中にも松浦エリアの歴史・文化スポット巡ったり、鷹島の海底遺跡を訪れたり…。特に10月の松浦水軍まつりは市内全域が賑わいますね」

そう教えてくださったのはアミスタホテル松浦の取締役総務部長・川畑秀孝さん。今回の記事では前半に川畑さんオススメの松浦の観光地、後半では2026年にオープン10周年を迎えるアミスタホテル松浦の展望をお聞きしていきます。

歴史に自然、忘れちゃいけないアジフライ!? 松浦のまちには魅力的なスポットがたくさん

松浦市と言えば日本史の授業でも習う「元寇」の終焉の地。

川畑さん：そうですね。特に、神風で沈没した蒙古軍の船が発見された鷹島神崎史跡や遺物を展示公開している松浦市立埋蔵文化財センターは歴史好きの人にとってロマンを感じる場所。さらに数年前、元寇をテーマにしたゲームが世界的にヒットしたことから新たな層からの注目も高まっているそうです。

そんな元寇で日本を守るために戦ったのが松浦党（まつらとう）。市内各所にはその歴史を感じるスポットが多く存在します。

川畑さん：そのひとつが今福町にある今福神社。松浦党の開祖と言われる源久ゆかりの地で、最近ではアジフライを象った鰺塚というユニークなモニュメントも建立しました。国道204号線沿いの調川道路公演にそびえるのは巨大な松浦水軍の兜。はるか昔の郷土ロマンに想いを馳せる、非常にインパクト大の観光スポットだと思います。

では続いて、自然の雄大さや美しい景観を楽しめる場所を教えてください。

川畑さん：やはり不老山総合公園は外せません。標高288メートルの山頂からは松浦の豊かな海を見渡すことができますし、春には一面に咲き誇る約11万本のツツジが有名。2019年の大雨で起きた地滑りで長らく閉園となっていましたが、徐々に復旧作業が完了に近づいているようですので、再オープンする日が待ち遠しいなと思っています。

市内2か所にある道の駅も人気ですよね。

川畑さん：志佐町の「松浦海のふるさと館」は地元の人も買い物に訪れるほど品揃えが豊富。鷹島の「鷹ら島」では毎週土曜にマグロの解体ショーが行われています。そうそう、意外に人気なのが市内五か所にある“アジフライの聖地”モニュメント。加えて、市内の松浦鉄道駅には関連のイラスト看板やヘッドマークが飾られているので、松浦アジフライファンはぜひチェックしてみてください。

長崎県北エリアのビジネス・観光の拠点として…。まもなく10周年を迎えるビジネスホテルの展望とは

2016年にオープンしたアミスタホテル松浦。これまでの営業の中で大変だった出来事があれば教えてください。

川畑さん：やはりコロナ禍でしょうか。発電所や工場、建設現場で働く方の利用も多いのですが、当時は他県・他市を跨いだ場合はホテルでの待機期間を設けている会社も多く、皆さん、本当に大変そうでした。あとは食事もバイキングから個食に変更したのですが、食品ロスが多く品数を出せなかったため、改めてバイキング形式の良さを実感しましたね。

ビジネス・観光など様々な目的でたくさんの人が宿泊されています。川畑さんにとって印象深いお客様はいらっしゃいますか？

川畑さん：すごく印象に残っているお客様はいらっしゃいますね。例えば、ビジネスで数か月の長期宿泊をされていた方なんですけど、いつお会いしても笑顔で低姿勢。質問にお答えするだけで目を見て「ありがとう」とおっしゃってくださって。その方の立ち振る舞いこそホテルマンに求められるものだなと感じたことを覚えています。

実るほど首を垂れる稲穂かな、の精神ですね。

川畑さん：反対にお叱りを受けることもたびたびありました。そういったご指摘をいただけることもお客様からの愛だと思いますので、手紙やメールでお詫びをお送りしていたんです。そしたらある日、その方がいらっしゃって「手紙をくれてありがとう」って。そのままご宿泊してくださったんですよ。細やかな心遣いとはこういうことかととても勉強になりました。

2026年には10周年を迎えるアミスタホテル。最後にこれからの展望を教えてください。

川畑さん：昨年（2024年）7月、姉妹ブランドとなる一棟貸しの住宅「アミスタガーデンイン松浦」を松浦市内にオープンしました。客室91部屋のビジネスホテルと1日1組限定のバケーションホーム。それぞれの良さとコンセプトを洗練させていきながら、長崎県北エリアと伊万里・唐津エリアの拠点として選んでいただけるよう真摯に取り組んでいきたいと思います。