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古くより 高温で湯量が豊富な湯治場として親しまれてきた小浜温泉。町内には約30ヶ所もの源泉が湧き出しており、湯けむりが漂う海沿いの温泉街の風情を味わおうと、国内外から多くの人が訪れている島原半島の観光スポットです。
そんな小浜温泉で“大人の隠れ宿”として人気なのが「旅館國崎」。思わず笑顔がこぼれるスマートなサービス、快適で居心地の良い客室、地元の野菜・米・魚介類・お肉をふんだんに使った地物料理と、最高のホスピタリティを提供しています。
特に客室と食事については、テレビや雑誌はもちろん、SNSや口コミの評価を見て予約するお客様も多いという旅館國崎。今回の記事では國崎の客室と食事の魅力を、若女将の井上尚子さんに教えていただきました。
尚子さん:和室は全部で9部屋。ベーシックな7.5帖のお部屋には“敷き布団タイプ”と“和風ベッドタイプ”があり、おふたりでのご宿泊にちょうど良いサイズ感になっています。加えて、3名まで宿泊可能な7.5~8帖の“広縁付き和室”や 3~7名でご利用いただける広々とした20帖の和室“あやめ”もご用意。全室ウォシュレット・洗面台完備なので快適にお過ごしいただけます。
尚子さん:温泉付和洋室の“らん”と“ゆり”は8帖のベッドルーム、8帖の和室、そして温泉かけ流しの広いお風呂を備えているちょっと贅沢な空間になっています。最大4名まで宿泊できるのでご家族での利用もオススメ。当館は客室が2階、お風呂が1・3階にあるため、階段での移動が大変なご年配のお客様にも好評なんですよ。
尚子さん:“やまぼうし”は本館から2軒隣に佇む露天風呂付離れ。昭和16年築の2階建て古民家を國崎がリフォームプロデュースした1棟貸切のお部屋で8名までご宿泊いただけます。広さの異なる3つの和室、内湯(樽風呂)と檜の露天風呂を完備。24時間、源泉かけ流し温泉を楽しめるだけでなく、本館の貸切風呂もご利用いただける贅沢なお部屋となっています。
尚子さん:古民家で暮らすように旅を楽しめるのが“やまぼうし”の魅力。3世代ファミリーでのご利用など、親しい方と至福のひとときをお過ごしいただければ幸いです。ちなみに、お客様をお連れすると必ず喜ばれるのが外観。ツタ植物に覆われた塀と門、裸電球の外灯、玄関までの大きな飛び石…。その雰囲気に「ジブリの世界に入ったみたい」と玄関に入る前から皆さんワクワクなさっていますよ。
尚子さん:地産地消を心がけ、厳選した新鮮な食材を使用しています。近海で獲れたエタリ(カタクチイワシ)やアラカブ(カサゴ)といった旬の魚介類、雲仙山麓の清らかな水と自然環境で育てられた雲仙うまか豚もみじ、農家から直接仕入れている千々石町の棚田米…。島原半島の豊かさを味わっていただけるよう、料理の内容も四季折々で変化をつけているんですよ。
尚子さん:「季節の会席プラン」は新鮮な野菜や魚介類、長崎和牛など料理長こだわりの旬の食材を豊富に使った自慢の会席料理です。お客様に最高のコースを味わっていただけるよう、季節や仕入れ状況によって内容を工夫。例えば、冬なら小浜産ナマコを使った前菜やエタリの刺身、ガンバ(フグ)のがねだきなど、地元食材をふんだんに使った地物料理を提供しています。
尚子さん:当館から徒歩1分の所にある“焼肉一番”で夕食を召し上がっていただくプランとなっています。ジューシーな食感と脂の旨味がたまらない長崎和牛、柔らかい肉質とキメの細やかさが特徴の雲仙もみじ豚、臭みが少なくヘルシーなハーブ鶏。炭火で焼き上げた長崎ならではのお肉を自家製タレで味わっていただける、お肉好きな方にはたまらない内容になっています。
尚子さん:そうですね。源泉から汲み上げた温泉水を利用した湯豆腐、農家さんの新鮮なとれたて野菜を使ったサラダ、いりこ出汁のお味噌汁…。ご宿泊いただいている皆さんの健康と一日の無事を祈りながら身体に優しい朝食をご用意しています。朝食は私たちからの“最後のおもてなし”。しっかりと食べていただいて出発していただければ嬉しいです。
「県外からいらっしゃったお客様が驚かれるのが魚介類の種類と新鮮さ。日本全体の漁獲量のうち3割近くを占める北海道から来た方も新鮮さに感動されるくらいなんですよ」とほほ笑む尚子さん。季節の旬な食材を使っているのは“新鮮さ”が一番のごちそうという気持ちの表れです。
「お客様から『あの時食べたアラカブの煮つけが美味しかったから、また来たんですよ』と、当館自慢の料理を楽しみにご予約してくださる方も多くいらっしゃいます。旅先での食は旅行の醍醐味。目で、舌で、島原半島の自然が育んだ恵みを味わってくださいね」
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県雲仙市小浜町南本町10-8 ( Google MAP )
営業時間:
チェックイン/15:00~ チェックアウト/~10:00
TEL: 0957-74-3500