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暮しを楽しむの手帖
ココハレ#1 温泉×グランピング=オンピング!? 大自然に囲まれた雲仙の森の中で温泉に浸かりながら心晴れるアウトドア体験してみませんか?

西に橘湾、東に雲仙岳と風光明媚な自然に囲まれた長崎県雲仙市の小浜温泉。豊富な湯量と日本トップクラスの放熱量を誇る海沿いの温泉街から雲仙岳へと続く国道57号線を車で5分ほど登っていくと「COCOHARE」と描かれたポップな色調の看板が目に飛び込んできます。

そこは雲仙中腹にあるグランピング施設「ココハレ」。標高100mほどの場所にありながら、約5000坪の広大な敷地に並ぶ10棟のノルディクステントでは小浜温泉の露天風呂を楽しめるということで、2023年のオープン以来、幅広い年齢層の方がアウトドアな時間を楽しんでいます。

“大人の隠れ宿”として人気が高い小浜温泉の「旅館国崎」が手がけたココハレ。マネージャーを務める井上裕子さんに、温泉を活用したグランピング事業を始めたきっかけやココハレのコンセプトなどをお伺いしました。

子連れファミリーでも女性でもアウトドア未経験でも快適に過ごせちゃう充実の設備&アメニティ

小浜の温泉街から離れた森の中でグランピングをやろうと考えた経緯を教えてください。

裕子さん:元々、この土地は20数年前にオーナーである父が購入していたんです。温泉を引きこむ温泉パイプは設置したんですけど、なかなか良い活用法がなくて。そんな折、コロナ禍で自然を楽しむキャンプやアウトドアが人気になったこともあり、天然温泉とグランピングを掛け合わせた“オンピング事業”を立ち上げることになりました。

10棟すべてが露天風呂付き。自然に囲まれた最高のロケーションで小浜の湯に入れば癒されること間違いなしですね。

裕子さん:バーベキューをした後に露天風呂に入ってさっぱりできるので、お客様からは喜ばれていますね。ちなみに温泉を源泉から運ぶ配管は1kmほど。100℃近い高温なのでパイプを通るうちにちょうどよい温度まで冷めていくんです。夏場は60℃、冬でも45℃くらいかな。送られてきた温泉は一度タンクにためた後、それぞれのテントに分配しています。

※公式サイトより
宿泊するテントによって異なるデザインに遊び心を感じます。

裕子さん:各テントには「星」「虹」など漢字1文字・読み2文字の名前をつけていて、その名前に合わせた色調や設えになっているんです。例えば「空」というお部屋はスカイブルーと白が基調ですし、「森」というお部屋だとライトグリーンベースでラグには植物が描かれていたり…。洗面台やトイレ、シャワー室もあるので快適なグランピングが可能なんですよ。

テント内にWi-Fiが完備されているのもポイントが高いですね。

裕子さん:テントはシングルベッド2台とキャンプコットで最大4名まで宿泊できる「タイプA」とダブルベッドで2名用の「タイプB」の2種類。どの季節でも過ごしやすいようテント内には置き型エアコンや冷蔵庫、電気ケトル、ドライヤーなどを設置しています。タオル類やソープ類、歯ブラシといったアメニティも充実。女性やお子様連れのファミリー、キャンプに慣れていない人でも安心です。

※公式サイトより

雲仙の大自然の中でゆったりと過ごして“心晴れて”帰っていただきたい

季節によって様々な自然の表情を楽しめるのもグランピングの魅力ですよね。

裕子さん:そうですね。春は敷地内に桜が咲くのでゆったりとお花見ができますし、梅雨時期には紫陽花が彩りを添えてくれます。ファミリーでのご利用が多い夏休みは緑の力強さを、秋になると紅葉で赤く色づいた山々や夕日が反射してキラキラ輝く橘湾の美しさを感じる…。シーズンごとの感動をお客様自身で見つけることができるのがグランピングの醍醐味かなと思います。

なるほど。

裕子さん:

公式サイトSNSでいろんな風景写真を紹介していますけど、実際に見た時の感動って半分も伝わらないんですよ。冬の朝の澄んだ空気感だったり、夏の木陰で感じる風の心地良さだったり…。雲仙の雄大な自然の中で温泉に入り、バーベキューをしながら心晴れやかにゆったりと過ごして欲しい。そんな想いから「ココハレ」という名前も付けたんですよ。

※公式サイトより
オープンから2年が経ち幅広い年齢層の方が訪れているココハレ。お客様をお迎えするにあたって心がけていることはなんでしょうか。

裕子さん:グランピングにいらっしゃるお客様はご自身で準備や作業をする方が多いので、ホテルや旅館と比べると私たちが接する機会はあまりないんです。だからこそ、お客様が気軽に声をかけやすいようフレンドリーに接することが大切。見回りをしている時にお客様とお会いしたら「困ったことはありませんか?」とお尋ねするようにしていますね。

ワンちゃんと一緒にお泊まりできるテントもあるんですよね。

裕子さん:「雲」というお部屋でテント内にケージをご用意。ワンちゃんの食事やペットシートはご用意いただく必要はありますが「大切な家族と一緒に過ごすことができる」とアウトドア派の愛犬家の皆様には大変喜ばれています。ポイントは滞在中は自由にご利用いただけるドッグラン。足腰に優しい天然芝なので大自然の中で思いっきり走れるのはワンちゃんも嬉しいと思いますよ。

※公式サイトより

「実は私も犬を飼っているので、ペットをお連れの方にはついつい話しかけちゃいます」とほほ笑む裕子さん。ペット可のテント「雲」は車を横づけできるなど、愛犬家らしい視点でさまざまな工夫を取り入れています。

ちなみに、ココハレ内のドッグランは宿泊客以外の一般利用も可能。1時間貸切制で税込1,100円(1家族・3匹あたり)となっています。利用可能な時間帯は10~18時(ペット連れの宿泊がある場合は15時まで)。事前予約制ですので、電話もしくはInstagramのDMにてご予約をお願いします。

※ドッグランの利用には「1年以内に接種した狂犬病予防接種証明書」、「ワクチン(5種または7種)接種証明書」の持参が必要ですのでご注意ください。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
COCOHARE(ココハレ)

雲仙市小浜町南本町984 ( Google MAP

営業時間:

チェックイン/15:00~、チェックアウト~/10:00

TEL: 0957-61-1560

URL:https://unzen-cocohare.jp/