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長崎県諫早市高城町
諫早市役所から徒歩数分。アーケードを中心に広がる昔ながらの商店街の一角に、ひときわ目を引く看板を掲げた「居酒屋コバラヘッタ」があります。日の丸を模した暖簾をくぐって店内に入ると、そこはまるで昭和の世界。肩肘張らずに寛げるアットホームな空間が広がります。
笑顔が素敵なスタッフさんに案内されてカウンター席へ座り、メニュー表を開くと豊富なフード&ドリンクメニューがずらり。「はてさて、どれを頼もうか…」と悩んでいると、店主の太田和人さんが声をかけてくださいました。
「せっかくならウチでオープン当初からやってるピザを食べてみてください。あと、今年(2025年)は昭和100年なので、昭和メニューにも力を入れていますよ」
というわけで、2種類の味を楽しめる「欲張りピザ」と昔懐かしい「ハムカツ」、そして「バイスサワー」をオーダー。諫早市民の胃袋をガッチリと掴んでいるコバラヘッタの人気メニューを食レポしていきたいと思います。
太田さん:コバラヘッタの手づくりピザの特徴は、なんと言っても生地。長崎市の人気パン店「AULONG(オロン)」に配合を指示して作ってもらった当店オリジナルなんですよ。生地の形成、トッピング、焼き上げは全て店内での手作業。薄く伸ばして焼き上げることで、パリパリとした食感が楽しめるクリスピーピザとなっています。
太田さん:ピザの上に半熟卵が乗った視覚的にもインパクトのある「ビスマルクピザ」。複数の種類を混ぜ合わせたチーズが卵黄と溶け合うことで、より濃厚で贅沢な味わいを生み出します。「生ハムのピザ」は焼き上げたピザ生地の上にフレッシュな水菜と生ハムをトッピング。クリーミーなチーズとトマトソースの酸味が生ハムの塩気をまろやかにした深い味わいが特徴です。
太田さん:当店のハムカツに使用しているのは、昔懐かしいプレスハム。昭和の頃は一般家庭にも多く流通していましたが、最近はロースハムやボンレスハムが主流になっているので、「初めて見た」という若い世代のお客さんも多いんですよ。調味料はとんかつソース、ウスターソース、マヨネーズ、レモン。お好みの味でお楽しみください。
太田さん:プレスハムは日本独自製法で誕生したハム。年配の方は古き良き昭和の時代を思い出しながらノスタルジーに浸れる味、若者にとっては素朴で親しみやすい味としてとても人気のある一皿です。そんなハムカツにピッタリなのが、昭和100年を記念して提供をスタートした「バイスサワー」。まずは一口飲んでみてください。
太田さん:長崎では聞き馴染みのないバイスサワー。昭和59年に東京で清涼飲料水として発売され、下町の角打ち・立ち飲みを中心に焼酎の割り材として親しまれてきました。シソ由来のレトロなピンク色とウメ風味の駄菓子のようなチープさがウチの店にピッタリ。飲みやすいので何杯もおかわりしてベロベロになっちゃう人もいるくらいなんですよ。
太田さん:ありがとうございます。今回ご紹介した3品以外にも豊富なフード&ドリンクメニューをご用意している当店。最近は関東・関西から長期間の出張で諫早に滞在しているビジネスマンのご来店も多いんですけど、そういったお客様には新鮮な刺身や長崎ならではのクジラ料理も人気です。ぜひ何度も通っていただいて、お気に入りのメニューを見つけてもらえたら嬉しいですね。
今回は居酒屋コバラヘッタの看板メニュー「手づくりピザ」と昭和メニュー「ハムカツ」&「バイスサワー」の食レポをお届け。ピザもハムカツもしっかりとボリュームがあって、コバラどころかオナカを全部満たしてくれました。
インターネットのクチコミでも「料理がおいしい」「ボリュームがあるのにリーズナブル」「居心地が良い」「店員さんの対応が良い」など、高い評価を受けている居酒屋コバラヘッタ。記者が座ったカウンター席のほか、テーブル席や小上がりの座敷席もありますので、カップルやグループなど様々なシーンで利用しやすいのも大きな魅力です。
ぜひ、諫早のレトロポップな居酒屋で、絶品メニューを味わってみてくださいね。
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県諫早市高城町6−13 ( Google MAP )
営業時間:
17:30~23:00(定休:日)
TEL: 0957-521-521